第2節金沢戦レビュー
こんにちは、管理人です。
レビューが遅くなって申し訳ありません…いろいろバタバタしてました。
時間は経ってしまいましたが、金沢戦のレビューを書いていきます。
1.試合結果
岡山 2-1 金沢 勝ち!
スターティングメンバー
得点者
前半24分:仲間隼斗(岡山)
後半38分:イ ヨンジェ(岡山)
後半46分:廣井友信(金沢)
選手交代
後半15分:杉浦→クルーニー(金沢)
後半26分:梅鉢→大橋(金沢)
後半27分:久保田→関戸(岡山)
後半35分:レオミネイロ→齊藤(岡山)
後半37分:加藤→大石(金沢)
後半46分:イ ヨンジェ→増田(岡山)
警告・退場
後半17分:クルーニー(金沢)黄
後半24分:廣井(金沢)黄
後半28分:下口(岡山)黄
観客数
5,298人
2.前半
岡山は前節からのスタメン変更は2人。2トップの一角、赤嶺に変わってレオミネイロ。右SBに廣木に変わって下口が入りました。一方、金沢はGKに前節先発した白井に変わって、これがリーグデビュー戦となる藤原が先発しました。前節負傷交代し出場が危ぶまれた垣田ですが、幸いにも軽症だったようでスタメンで出場しています。
序盤は一進一退の展開でしたが、徐々に岡山がボールを保持しチャンスを作り出していきます。ロングボールを多用した前節よりもしっかりビルドアップをしてボールを前に進めようとする意図が見えました。また、ボールを奪われてもなるべく複数人で囲んで早めに奪い返そうとチャレンジしており、球際の勝負へのこだわりが垣間見えます。奪った後は金沢のSBが開けたスペースに2トップ(主にヨンジェ)を走らせるやり方も効果的であり、金沢のDF陣にストレスを与えていました。
一方、金沢はサイドチェンジを交えながら左サイドを中心に攻撃を仕掛けてきました。サイドチェンジで岡山のスライドのずれを誘発した上で、左SB沼田がペナルティエリア脇まで侵入してクロスを入れるというのが狙いの形でしたでしょうか。ひやりとするシーンも作られましたが、人を強く意識した粘り強い守備で簡単にはチャンスを与えません。相手の強力な2トップに対してもしっかりマークについて自由を与えませんでした。攻防の中、ついに岡山が2019シーズン初得点をあげます。
先制点の場面は敵陣内でのこぼれ球にレオミネイロが詰めたところ沼田がクリアミス、さらにこぼれてヨンジェが詰めたところ梅鉢が処理を誤ってペナルティエリア脇にいた仲間にパスしてしまい、ボールを受けた仲間がミドルシュートを決めるというものでした。クリアミス自体は偶然でしたが、相手に圧力を与えてミスを誘発させるのはチーム立ち上げ以来、志向してきた狙いでもあり、有馬監督の目指す形の一つと言えるかもしれません。角度のないところから決めた仲間も見事でした。
失点後、金沢は前への圧力を強めてきますが岡山も簡単にはペースを渡さず、岡山側のセットプレーのチャンスもありましたが1-0のまま前半が終わります。
3.後半
先制されたことでなんとしても追いつきたい金沢。攻勢を強めますが岡山の442守備が立ち塞がります。
岡山の守備は「中央で縦パスを通させない」ことを第一目標としているように見えました。なるべくコンパクトに442の陣形を整えライン間でボールを受けさせない。2トップは真ん中を塞いでからボールをサイドに追いやろうというチェイシング、それに合わせてチーム全体がスライド。無理してでも入ってきた縦パスは複数人で即奪回。先制しており無理して追い回す必要がなかったという点は考慮する必要がありますが、迎撃守備は前節よりかなり改善されていました。
縦パスによる攻略が難しくなった金沢はクロス、そしてロングボールによる攻撃を増やしていきます。後半15分には身長190cmのFWクルーニーを最前線に投入し、垣田と共にターゲットの役割を担わせました。長身選手が2枚前線に揃ったことで岡山の守備陣も手こずるシーンが増えていきます。
後半25分、金沢は中盤でパスを出せる大橋を投入。一方、岡山は後半27分に右SHのポジションに久保田に変えて関戸を投入し、相手の攻撃のストロングポイントである左サイドへの圧力を高めます。そして、後半35分にレオミネイロに変えて齊藤を投入。直後に追加点が生まれます。
金沢側のセットプレーからの二次攻撃を関戸が前方へクリア。ボールを受けたヨンジェは齊藤にパスします。この時、齊藤はタッチライン際に沿うようにやや緩やかな速度のままドリブルでボールを運んでいました。1点リードで時間は後半38分。相手選手の頭の中には時間稼ぎという言葉があったかもしれません。金沢の3人の選手に囲まれますが、包囲がややルーズになっていました。機を見て中に切り込んだ齊藤はペナルティエリア内に侵入。相手GKとDFの間にグラウンダーのクロスを通すると、走り込んでいたヨンジェが落ち着いてゴール。岡山にとっては久しぶりの後半30分以降の得点となりました。
金沢は後半37分、大石を投入。CBの廣井を前線に上げてパワープレーを仕掛けてきます。岡山もこれに対抗するため増田投入の準備をしますが、クリアミスから廣井に決められて1点差に。
後半46分、ヨンジェに変えて増田を投入し5バックに以降して1点差を守りきる態勢となります。
金沢は最後のCKの際にはGK藤原まで上げて執念を見せましたが、岡山が逃げ切り2-1で勝利。今シーズン初めての勝ち点3をゲットしました。
4.まとめ
勝ちました!
すごく嬉しいです。新体制となって早い段階で勝利を手に出来たのは大きいですね。内容も今季狙いとしている形が多く出たのではないでしょうか。今後の戦いを考える上で一つの指針になりそうな一戦でした。
今回、特に驚かされたのはレオミネイロの献身性です。なんとなくストライカーというイメージを持っていましたが、チームのために走ってくれるとても頼れる選手でした。自慢のスピードを生かしてチェイシング、プレスバックを行うだけでなく、味方が開けたスペースをしっかり埋める。攻撃時、味方を使える視野もありますし、自分自身で打開するテクニックも持っています。本当にすごい選手が来てくれたなあ…
これからも活躍に期待したいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
それでは。
(参考)
Jリーグ公式サイト試合情報
https://www.jleague.jp/match/j2/2019/030304/live/
ファジアーノ岡山公式サイト選手・監督コメント
http://www.fagiano-okayama.com/news/p1473054667.html
ツエーゲン金沢公式サイト試合詳細・試合後コメント
https://www.zweigen-kanazawa.jp/game/live_2019030304.html#uu0